[14日 ロイター] - 米デザインソフト大手アドビが14日発表した第2・四半期(3月2日から3カ月)決算の売上高見通しは52億5000万―53億ドルで、LSEG集計のアナリスト予想の53億1000万ドルを下回った。発表を嫌気し、アドビの株価は時間外取引で一時10%超下落した。
第2・四半期の調整後1株当たり利益の見通しは4.35─4.40ドルと開示。中間値が市場予想と一致した。
第1・四半期の売上高は前年同期比11%超増の51億8000万ドルで、市場予想の51億4000万ドルを超えた。
ただ、同社の経営を取り巻く環境は厳しく、それが第2・四半期の売上高予想に反映された。
写真やイラスト、動画ソフトの統合型人工知能(AI)事業は競争が激化。テキスト指示で画像を生成するといった分野では、新興企業のスタビリティAIやミッドジャーニーなどが同じような製品を手がけている。
アドビは顧客訴求力を高めるためAI製品開発への投資を続けているが、景気は厳しく金利が高止まりしており、家計と企業は経費を切り詰めている。
アドビは14日、新たに250億ドルの自社株買い計画も発表した。