ブラジル2月物価、前月比0.83%上昇、1年ぶり高水準

[サンパウロ 12日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が12日発表した2月の消費者物価指数は前月比0.83%上昇し、昨年2月の0.84%以来の高水準となった。ロイターのエコノミスト調査による予想は0.78%だった。

教育費が4.98%上昇で統計全体の0.29%ポイントを占めた。年初に学校と大学が費用を引き上げたことが背景。

食品・飲料価格も押し上げ要因になったという。

前年同月比では4.50%上昇と1月の4.51%から減速したが、エコノミスト予想の4.44%は上回った。

パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は顧客向けノートで、「ブラジルのインフレ同行は引き続き好ましい。金融引き締めの効果が遅れて現れていることから、われわれは第2・四半期も総合インフレ率の鈍化が続くとみている」と指摘。

さらにインフレ抑制の背景として、内需低迷、コモディティー価格の安定、好天、好ましい供給環境を挙げた。

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