ダニール・トリフォノフ、師のセルゲイ・ババヤンと録音したアルバム『ラフマニノフ・フォー・トゥー』を発表

ロシア出身のピアニストで、4月に来日公演を予定しているダニール・トリフォノフ(Daniil Trifonov)が、師のセルゲイ・ババヤンと録音したピアノ・デュエット・アルバム『ラフマニノフ・フォー・トゥー』を3月29日(金)に発表します。アルバムからの先行シングル「2台のピアノのための組曲 第2番~第4楽章:タランテラ」が公開されています。

トリフォノフは2009年にクリーヴランド音楽院でアルメニア出身のババヤンに師事。以来、第16回ショパン国際ピアノ・コンクールで第3位入賞、第13回ルービンシュタイン国際ピアノ・マスター・コンクール第1位、第14回チャイコフスキー国際コンクール第1位ならびにグランプリを受賞するなど、瞬く間に現代を代表するピアニストの一人としての地位を確立しました。

新作は2023年のセルゲイ・ラフマニノフ生誕150周年を記念したもので、ラフマニノフがチャイコフスキーに献呈した「2台のピアノのための組曲 第1番」、イタリアに訪れた際に作曲した「組曲第2番」、そして、晩年に作曲した「交響的舞曲(2台ピアノのための)」を収録。さらに、トリフォノフの編曲による、「交響曲第2番」の第3楽章がアルバムの前奏曲として収録されています。

トリフォノフについてババヤンは「ダニールのように、顔を見ずとも、言葉を発せずとも、自分を理解してくれる人が隣にいてくれるのはとても幸せです。それは、先生と生徒として長年過ごしたからではなく、彼が初めてのレッスンにショパンを持ってきた時からそう思っていました。私に5年間師事した人よりも多くのことを、彼はほんの2週間で吸収したような気がしました。私の人生の中で、このような運命的な出会いはダニールとマルタ・アルゲリッチだけです」と語っています。

Photo by Julia Wesely

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