<祖母 vs 反抗期の息子>「何なんだよババア!」→ 祖母の『見事な切り返し』と『器のデカさ』に拍手!

子どもの反抗期に頭を悩ませている親は少なくないでしょう。しかし周囲に助けられることや、ハッとするような対応で癒されることもあるのではないでしょうか? これは筆者の家庭で起きた息子の反抗期にまつわるエピソードです。

小心者の息子

我が家は夫・息子2人・私の母の5人家族です。
私はかなり気が強い方ですが、母はとにかくおっとりとした人。
「お母さんみたいにのんびりした人から何で私みたいなのが生まれたんだろう?」とよく話すほど、母と私は正反対の気質でした。

上の息子は、小学校6年生頃から反抗期に突入しました。
息子はどちらかというと大人しくて小心者です。
私に口答えをすると10倍以上になって返ってくることがわかっていたので、私ではなく穏やかな母に八つ当たりをするようになってしまいました。

耳の遠い母

ある日、息子が母と話していると、耳の遠い母が何度も「え?」と聞き返していました。
母は生まれつき耳に障がいがあり、補聴器を使用していたのですが、特に男性の低い声は聞き取りにくかったのです。

「え?」と何度も聞き返されて、話の腰を折られることに腹を立てた息子は「もういいよ!」とイライラしながら席を立ち、「何なんだよ! ババア!」と吐き捨てるように怒鳴りました。

見事な切り返し

事の経緯を見ていた私が息子に注意しようとすると、母が私を制してニコニコしながらこう言ったのです。

「●●(息子)、アの位置が違うよ~」

私と息子は一瞬「?」となりました。
でも母が続けて言った言葉に納得しました。

「ババアじゃなくてバアバだよ。」

器のデカさ

確かに普段、息子たちは母のことを『バアバ』と呼んでいました。
『バアバ』と『ババア』……。
息子は怒るのがバカバカしくなり、久しぶりに大きな声でゲラゲラと笑い出したのです。

でも母はきっと『ババア』と言われてショックだったはず。
でも孫に怒鳴られても怒ることもせず、見事な切り返しを見せた母に頭が下がりました。

まとめ

それ以来、息子が母に八つ当たりをすることはなくなりました。
きっと『ババア』と言ってしまったことを、彼なりに後悔していたのだと思います。

反抗期のときは、正論を振りかざしてもなかなか分かり合えませんよね。
母のようにゆったりとした気持ちで、ユーモアを交えて話ができるようになりたいと心から思った出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

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