10─12月は2期連続で需要不足、改定GDPギャップもマイナス=内閣府

Yoshifumi Takemoto

[東京 15日 ロイター] - 内閣府が15日に発表した2023年10─12月期国内総生産(GDP)の需給ギャップはマイナス0.6%で、1次推計のマイナス0.7%から小幅修正された。設備投資の上方修正によりGDP2次速報は1次速報段階のマイナス成長からプラス成長に転換したが、日本経済の潜在的な供給力の試算との比較では2四半期連続の需要不足となった。

内閣府が公表しているGDPギャップは、消費税率が引き上げられた19年10─12月期以降23年1─3月までマイナスが継続、4─6月期にプラスに浮上したが物価高による消費の低迷で7─9月期は再びマイナスに転じていた。

2023年暦年のGDPギャップはマイナス0.2%だった。4年連続の需要不足だが、マイナス幅は22年の1.5%から大幅に縮小した。

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