正副議長の辞職勧告決議案を可決 群馬・板倉町議会 2人とも続投の意向「辞める理由ない」

 群馬県板倉町議会の昨年5月の臨時会で出席停止処分を受けた青木秀夫議員(81)について、県が同議会の処分を違法と認め、取り消す審決を出したことを受け、同議会は14日、青木氏ら議員3人が出席停止の状態で行われた正副議長選挙で選ばれた小林武雄議長(69)と小野田富康副議長(51)に対する正副議長辞職勧告決議案をそれぞれ賛成多数で可決した。決議に法的拘束力はなく、両氏は続投の意向を示している。

 決議案は青木氏と共に処分を受けた議員のうち1人が提出。県が2月28日付で出した審決を示し「3名出席停止のまま行われた正副議長選挙は違法で効力がない」などと提案理由を説明し、「審決の結果を重く受け止め、(正副議長の)職を辞職すべきだ」と主張した。

 決議案には他の議員4人が賛成者として名前を連ねた。定数12のうち、採決に加わらなかった正副議長を除き、小林氏への決議案は賛成7(反対3)で、小野田氏への決議案は賛成6(反対4)で可決された。

 上毛新聞の取材に対し、小林氏は「議会の手続きにのっとり、選出されたので辞職する理由がない」、小野田氏は「当時の副議長が自ら辞職した後に行われた選挙で選ばれた。辞める気はない」とそれぞれ述べた。

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