東京電力福島第一原発では、今後想定されている巨大津波に対応するための新たな防潮堤が完成し、初めて公開されました。
15日に公開された福島第一原発構内の新たな防潮堤は、北海道から三陸沖の日本海溝で想定されている巨大津波に対応するため、3年前から建設が進められてきました。高さは最も高いところで、16メートルあり、全長はおよそ1キロあります。
東電は、東日本大震災クラスの津波が起きた際は防潮堤を超えるおそれがあるとする一方で、建屋付近の浸水量を大幅に減らすことができると説明しています。
東京電力・高原憲一さん「(対策に)終わりはない。想像し得ないことは今後も発生すると思う。それに対して備えていなかったでは困る。今後も追求し続けなければならない」
このほか、地震発生時に処理水の放出を止める訓練なども合わせて公開されました。