ドイツサッカー連盟(DFB)とキットサプライヤーのadidasは14日、自国で開催されるUEFA欧州選手権(EURO2024)に向けた新ユニフォームを発表した。
Germany 2024 adidas Home
ドイツ代表 2024 adidas ホーム ユニフォーム
2024新ホームユニフォームは、肩から袖にかけての国旗3色(ブラック、レッド、イエロー)によるカラーが復活。かつてはキットカラーの定番だった色だが、今回のように大胆に彩る機会は減少している。
このデザインは、新ユニフォームと同じように肩と袖を彩っていた1994年モデルをイメージしたものと思われる。
そして前回の自国開催だった1988年大会でのユニフォームも、このデザインの要素かもしれない。その時のユニフォームには、胸部に国旗色が印象的な折れ線パターンをデザインしていた。
1988年モデルと1994年モデルは、どちらもその時代のadidasを象徴するアイコンとして人気が高く、現在でも愛されている。
パンツとソックスはどちらもホワイトを基調としたデザインを採用。なお、このホームユニフォームは女子代表も男子と同じタイミングで着用を開始する。
シャツ全体に90年代風の透かしプリントでDFBのロゴマークを総柄にようにあしらっているが、これも1994年モデルと同じパターンだ。
ホームはクラシックとモダンを融合させたデザインが比較的好評のようだが、一方で同時に発表されたアウェイユニフォームは、その色がファンの間で早くも物議を醸している。
Germany 2024 adidas Away
ドイツ代表 2024 adidas アウェイ ユニフォーム
新アウェイユニフォームは、なんとピンクとパープルの共演という驚きのデザイン。GKユニフォームと勘違いしそうになるこの基調色は、ドイツ代表史上初の採用だ。
ギザギザパターンは、代表エンブレムやドイツ国章に描かれている鷲の羽をイメージしたもの。
ピンクとパープルのデザインには、“国の多様性”を表現するという明確な理由が存在する。若い世代の多様性への理解・関心を高めることを目的としたDFBからのメッセージだ。
この色と多様性がテーマといえば、2023-24シーズンのミランのサードユニフォームが思い出される。ブランドはかつての“兄弟”でライバルのPumaだが、色とコンセプトがよく似ている。
そんなキットカラーに対して、ある意味では当然だがクラブ公式のSNS上では厳しい反応が目立つ。また、色ではなく多様性というセンシティブなテーマを持ち出したことに対する批判的な意見もあった。
欧州選手権は14大会連続14回目の出場となる開催国ドイツ。6月に開幕するEURO2024ではグループAに所属し、スコットランド、ハンガリー、スイスと対戦する。