「私ならアイダよりキョウゴを選ぶ」古橋亨梧とライバルFWを宿敵OBが比較「調子は一時的なものだが、品格は続く」

今季、セルティックの古橋亨梧は過去2年のようにゴールを量産できず、難しいシーズンとなった。ブレンダン・ロジャーズ監督が就任し、システムが変わってからの苦戦は知られている。

指揮官は最近、冬に加入したアダム・アイダをトップに置き、古橋をベンチスタートとするようになっている。代わったアイダがリーグ戦で2試合連続3得点を挙げたことも後押しとなった。

だが、公式戦ここ2試合で、そのアイダはゴールがなかった。一方、古橋はセルティックがベスト4進出を決めたスコティッシュカップ準々決勝でダメ押し弾となる得点をあげている。そして、加入してからの古橋の大一番での活躍ぶりは周知のとおりだ。

宿敵レンジャーズのOBである元スコットランド代表ケニー・ミラー氏は、古橋が以前のような調子にないとしつつ、ビッグマッチではアイダよりもスタメンにふさわしいとの見解を示した。

【動画】最新試合で古橋亨梧が決めたダメ押し弾!
セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、ミラー氏は『Clyde 1 Superscoreboard』で「ロジャーズには何か思うところがあるのだろう」と話している。

「スタイルの違いや、彼の強みを生かせていないかもしれないという声が多いのは知っている。だが、彼がこの2シーズンと同じレベルだったとは思わない。そしてアイダが加入してうまくやった。おそらく夏から、あるいは昨季からずっと、セルティックのファンは『キョウゴがケガや不調、出られないときに、違う何かをもたらすバックアップが必要』と言ってきた。アイダはそれをしたと思う」

そのうえで、「彼(アイダ)もセルティックで大事なゴールを決めた。だが、明日カップ戦の決勝があるとしたら、私ならまだアイダよりキョウゴを選ぶ」と続けた。

「彼(古橋)は継続的な動きをもたらしてくれると思うんだ。ただ、今季はこれまでのように効果的ではなかったと思うけどね」

ミラーのコメントを受け、67 HAIL HAILは「調子は一時的なものだが、品格は続くものだ」と報じた。

「フルハシはレンジャーズとのダービー2試合ともで決勝点を挙げており、今季もセルティックにとって大事なタイミングで頼れることを示してきた」

リーグ得点王と年間最優秀選手に選ばれた昨季のような出来ではない。だが、セルティックにおける古橋の信頼度が高いことは変わらない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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