創業者の “やってみなはれ” 精神で 特別支援学校の卒業生が母校で講演「楽しく仕事をしています」 後輩たちにエール

広島市の特別支援学校で、サントリーグループによる授業が開かれました。名付けて「やってみなはれ教室」。支援学校の卒業生が、自分の仕事について語りました。

サントリービジネスシステム コラボレイティブセンター中四国 太田樹 さん
「こんにちは。…めちゃくちゃ緊張しています。言葉が出ないかもしれません」

県立広島北特別支援学校の生徒らおよそ30人に体験談を話したのは、この学校の卒業生でサントリーで働いて2年になる 太田樹 さんです。

太田さんは、記憶することが苦手で初対面の人の前では固まってしまったり、会話の速いスピードにはついていけなかったりするそうですが、用意した原稿を読みつつも、時々アドリブを織り交ぜながら話を進めていました。

サントリービジネスシステム コラボレイティブセンター中四国 太田樹 さん
「わからないなら『わかりません、教えてください』と正直に言うようにしています」

生徒の質問
「会話するときに、相手の顔を見て話すのが苦手なんですけど…」

身近な先輩の頼もしい姿に、生徒たちからの質問が絶えませんでした。

サントリーグループでは、2015年から知的障害者の雇用を開始。今では38人が全国6か所で働いているということです。

サントリーの創業者の口癖だった「やってみなはれ」の精神で、自分たちの挑戦について発表するこの教室は、広島では初めての開催です。

参加した生徒
「太田先輩の話を聞いて、新しいことにチャレンジするという気持ちになりました」

サントリービジネスシステム コラボレイティブセンター中四国 太田樹 さん
「わたしは楽しく毎日、仕事場に出て働くことができているので、やっぱり楽しく仕事をやってほしいなと思います」

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