中国人民元建て債、2月も外国保有拡大

[北京 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)上海総部が発表したデータによると、2月の中国オンショア人民元建て債券の外国による保有高は6カ月連続で増えた。債券利回りが低下したものの、為替ヘッジを考慮に入れたリターンが魅力的との受け止めが続いた。

中国の銀行間市場で取引されている債券のうち外国機関の保有額は2月末時点で3兆9500億元と、前月末時点の3兆8700億元から拡大した。

中国の30年債利回りは年初から46ベーシスポイント(bp)低下した。

市場関係者によると、資金流入した債券の多くはFXスワップを通じて為替ヘッジされており、米国債を保有する場合に比べて全体のリターンは魅力的になる。

米国と中国の10年債の利回り格差は2月下旬に193bpに拡大し、昨年11月以来の高水準となっている。

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