金大126人、前年超え 医師国家試験合格数

  ●金沢医科大は97人

 厚生労働省は15日、第118回医師国家試験の結果を発表し、金大は前年比7人増の126人(新卒117人、既卒9人)が合格した。合格率は91.3%で前年の88.1%から上昇したが、全国の平均の92.4%は下回った。金沢医科大は前年比3人減の97人(新卒92人、既卒5人)が合格し、合格率は82.2%(前年88.5%)だった。

 金大は新卒121人、既卒17人が受験し、新卒の合格率は96.7%で全国平均の95.4%を上回った。既卒のみの合格率は52.9%だった。

 医薬保健学域医学類長の杉山和久教授は「国試の合格率を上げるとともに、良医の育成に当たっていきたい」とコメントした。

 金沢医科大は新卒107人、既卒11人が受験した。既卒を含めた合格率は全国の大学で最も低かったものの、新卒のみの合格率は86.0%で前年とほとんど変わらなかった。

 金沢医科大の宮澤克人学長は「結果を厳粛に受け止め、教育内容や支援体制、評価基準を見直して改善に努める」と話した。

 北陸では、富大が受験者114人に対し、106人(新卒104人、既卒2人)が合格し、合格率は93.0%(前年95.1%)。福井大は125人中117人(新卒115人、既卒2人)、93.6%(前年95.3%)だった。

 全国では1万336人が受験し、合格者数は9547人(前年比115人増)で、平均合格率は92.4%だった。女性の合格者は過去6年間で最多の3307人で全体の34.6%となった。男女別の合格率は男性91.7%、女性93.6%。

 大学別では自治医科大が100%で、国際医療福祉大99.2%、兵庫医科大99.1%と続いた。

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