不倫疑惑で検事辞任、捜査影響も トランプ氏の選挙介入事件

記者会見で話すウィリス氏(左)。隣はウェード氏=2023年8月、米南部ジョージア州(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領が起訴された4事件のうち、前回大統領選で南部ジョージア州の票集計に介入したとされる事件を捜査する地方検事が、補佐役の検察官と不倫関係にあったと疑われ、同州の地裁は15日、どちらかが担当を外れるように命じた。検察官は辞任した。捜査の正当性に影を落とし、トランプ氏への追い風となった。

 女性のウィリス地方検事は証人として出廷し、外部から補佐役として検察官のウェード氏を雇った後から昨年夏まで「個人的な関係」にあったと認めた上で、訴追への影響はないとしていた。2人は一緒に旅行を重ねていたほか、親密なやりとりを続けていたことが明らかになっている。

トランプ前米大統領=2月24日、ワシントン近郊(AP=共同)

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