米、ガザ戦闘休止・人質解放合意に向け協力=国務長官

Humeyra Pamuk

[ウィーン 15日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は15日、米国はイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘を休止し人質を解放する合意に向けて、イスラエルのほか、仲介役のカタールやエジプトと緊密に協力していると述べた。

イスラエル首相府は15日、イスラム組織ハマスが提示したパレスチナ自治区ガザでの停戦案は「非現実的」としながらも、合意の可能性を探るため代表団をカタールに派遣すると表明した。

オーストリアを訪問中のブリンケン氏は、イスラエルが代表団を派遣するのは、人質解放の合意に達するための「可能性と緊急性の両方の感覚」を反映したものと指摘。「われわれは今、こうして話をしている間にも会話を交わしているし、この先も続くと確信している」とした上で「これは、われわれがコミットしていることであり、われわれはそれを成し遂げるために必要な限り、一生懸命取り組む」と語った。

イスラエル首相府はまた、100万人以上が避難しているガザ地区南部ラファでの軍事作戦をネタニヤフ首相が承認したと発表。軍がラファからの民間人の避難を準備していると明らかにした。

これについてブリンケン氏は、米国はラファでの軍事作戦について、民間人を危険な場所から避難させることを含め、明確で実行可能な計画を確認する必要があるが、米政府はまだそのような計画を確認していないと言及。「われわれは民間人を危険な場所から逃がすだけでなく、一旦危険な場所から逃がした後は避難所、食料、医薬品、衣類など適切なケアが受けられるようにするための明確で実行可能な計画を確認しなければならない」とした。

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