「まちなかにスタジアムを」 日本サッカー協会の宮本専務理事、知事らに訴える

専用スタジアムをまちなかに建設する意義を新田知事に訴える宮本専務理事(中央)=県庁

 富山県内初のサッカー専用スタジアム建設に向け、日本サッカー協会(JFA)次期会長の宮本恒靖専務理事が15日、新田八朗知事や藤井裕久富山市長と面会し、「まちなかに(スタジアムが)できるというのが目指す姿だ」と訴えた。新田知事は「協会の応援に県民の一人としてお礼を申し上げる」と述べ、構想に理解を示した。藤井市長は「行政として手伝えることは結構ある。サポートできるところはしっかりする」と支援に前向きな姿勢を示した。

 県サッカー協会が昨年9月から建設プロジェクトを進めており、JFAが計画作りを後押しする。

 宮本専務理事は県庁で新田知事と面会し、2月に広島市中心部に開業したJ1広島の新スタジアム「エディオンピースウイング」を紹介。「チームのパフォーマンスも上がった。市民のプライドや選手の頑張りにもつながる」と話し、「市民に喜んでもらえる意味のあるものをつくるのが理想だ」と強調した。

 県庁のほか、富山市役所を訪れて藤井市長と懇談した。県サッカー協会の根塚武会長らが同行した。

 県協会の構想によると、スタジアムは各年代の主要大会の決勝戦を行うほか、J3カターレ富山の本拠地にする。商業施設などを備えた「多機能複合型施設」を目指している。

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