15日午前7時50分ごろ、上山市矢来1丁目のJRかみのやま温泉駅東口の駐輪場に、スーツケースが放置されていると、自転車の整理に訪れた80代男性が駅前交番に届け出た。県警が周辺の立ち入りを規制し、調べた結果、中身は新聞などで、危険物は入っていなかった。JR奥羽本線は山形新幹線つばさを含めて運転を見合わせ、約1440人に影響した。
上山署と県警警備2課によると、スーツケースは赤系の色で縦80センチ横60センチ幅35センチ。四つ折りの複数の新聞や、紙製の小さな手提げ袋とスリッパが入っており、車輪が壊れていた。持ち主が分かる物はなかった。県警機動隊の爆発物処理班も出動し、中身を調べた。
通勤や通学の時間と重なり、山形駅へ向かう予定だった、山形学院高1年の杉山明紘さん(16)は「ホームで電車を待っていたら駅員から外に出るよう言われた」と驚いていた。つばさや普通列車の上下計9本が運休するなどし、最大2時間18分遅れた。