「新たなカタチ」の南部鉄器 奥州で20日まで展示会

最優秀賞に選ばれたデザインを基にした「ふくら雀」

 奥州市地域おこし協力隊の小泉成文さん(34)=横浜市出身=が企画した「奥州3Dデザイン展~新しい南部鉄器のカタチ~展示会」は20日まで、同市水沢の市伝統産業会館で開かれている。

 新しい南部鉄器のデザイン案を募り、寄せられた148点を小泉さんや南部鉄器製造業者らが審査。最優秀賞に選ばれた福岡県の甲斐麻由実さんの「ふくら雀(すずめ)」のほか、30歳未満対象の新人賞、学生賞、鉄賞の4作品を3Dプリント化し、茶室に展示する。

 ふくら雀は、寒い時季に羽毛を逆立てるスズメの姿をモチーフに、南部鉄瓶特有のあられ模様を施した。地元工房などと鋳物化、商品化へ検討を進めていく。

 午前9時~午後5時。入館料は一般200円、高校生以下無料。

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