盛岡城復元「1千万円懸賞金」廃止へ 3月末まで

盛岡城跡 =2020年10月14日撮影

 盛岡市は、国指定史跡・盛岡城跡の建物復元につながる情報提供者に対する懸賞金1千万円の制度を3月末で打ち切る。約1年半が経過したが、有力な手がかりは得られなかったと判断。今後は別の手だてを駆使して復元計画を進める。

 2022年8月に設けて以来、15日現在で県内外から寄せられた情報は書籍を中心に絵図、古文書、写真など103件。市盛岡城復元調査推進室は一つ一つ内容を精査し、必要に応じて現地確認も行った。

 懸賞金の導入段階で市が確認していた写真資料は1874(明治7)年、建物が取り壊される前に菜園方面から撮影された1枚のみ。そこで▽天守、二階櫓、瓦門などの写真▽岩手公園開園以前の城の写真▽城内建物の平面図、立面図、絵図、設計図-の提供を呼びかけてきた。

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