きょう西~東日本20℃超え続出で上着いらずの暖かさ あす天気下り坂のため日差し有効に 来週は空気激変で春分の日は冷たい雨や雪

 きょう16日(土)は春の麗らかな日差しに恵まれ、最高気温は西日本から東日本にかけて20℃を超える所が多くなりそう。昼間は上着いらずの暖かさになる見込みだ。ただ、広範囲で晴れるのはきょう16日(土)までで、あす17日(日)は天気が下り坂の所がほとんどの見通し。週末の用事は、きょう16日(土)の日差しを有効に使った方がよさそうだ。

きょう朝から気温高く昼間は20℃超え続出

 きょう16日(土)は日本付近に平年より暖かい空気が流れ込んでいる影響で、最低気温は東京都心10.8℃と4月下旬並み、群馬県館林市と伊勢崎市では11.7℃で5月上旬並みになるなど朝から気温が高くなっている。
 沖縄は雲が広がりやすく雨の降る時間があるものの、九州から北海道にかけて穏やかに晴れる所が多い見込み。そのため昼間も気温は高く、最高気温は東京都心22℃と5月上旬並みで、初夏の暖かさになる予想。日中は長袖1枚など、上着がなくても過ごせそうだ。

 ただ、晴れて気温が上がるため花粉は大量に飛散する予想。東京都保健医療局によると、ヒノキ花粉も徐々に多く観測され始めているということだ。空気の乾燥が続いているため火の取り扱いにも注意したい。また、積雪の多くなっている所では雪解けが進む見通し。なだれや落雪などに注意が必要だ。

あす関東だけ一日晴れ 東京都心は引き続き20℃超え

 広い範囲でよく晴れるのはきょう16日(土)までの見通し。あす17日(日)は低気圧や前線が近づくため、天気は下り坂になりそうだ。九州南部では昼前後を中心に激しい雷雨となり、北海道では局地的に雪の降り方が強まるおそれがある。また、北日本は風が強まって交通機関が乱れる可能性がある。きょう16日(土)の日差しを有効に使いたい。
 多くの所で天気は崩れるものの、関東は高気圧に覆われておおむね晴れる見込み。東京都心の最高気温は21℃と4月下旬並みで、さらに気温が高くなりそうだ。

祝日の春分の日は冷たい雨や雪

 週明け18日(月)以降は、空気がガラッと入れ替わる見通し。今度は日本付近に平年より冷たい空気が流れ込むため、気温は急降下しそうだ。特に春分の日・20日(水)は全国的に気温が低く、最高気温でも東京都心11℃、大阪10℃、松江は9℃と10℃に届かず真冬並みの寒さが予想されている。
 また、冷たい雨や雪が降りやすく、西日本から東日本は山沿いを中心に雪が降って局地的には大雪となるおそれがある。この先は寒暖差が大きくなるため体調管理に気を付けるとともに、最新の雨や雪の情報にも注意が必要だ。

(気象予報士・鈴木悠)

© 株式会社ウェザーマップ