災害広域拠点、沿岸を新設し10エリアに倍増 2024年度から運用

 

 岩手県は、災害時に被災地を支援する広域拠点の配置計画を見直し、新たに沿岸地域を加えた10エリアに倍増させる方針だ。東日本大震災を受けて沿岸の津波被害に力点を置いた内容としていたが、風水害の激甚化を踏まえて内陸を含む全県をカバーする体制に改める。

 広域防災拠点配置計画は2014年の策定以降、初めての見直しとなる。変更案は今月中に正式決定し、24年度から運用する。

 現行計画は、全県の災害に対応する「広域支援拠点」として盛岡・花巻、被災地に近い場所で前進基地となる「後方支援拠点」として二戸、葛巻、北上、遠野の計5エリアを指定。見直し後は一関、久慈、宮古、釜石、陸前高田の計5エリアを後方支援拠点に加える。

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