暑さ寒さも彼岸までといかず 春分の日は真冬並み寒さ 太平洋側で雪のおそれも

 16日(土)の最高気温は東京都心で22.7℃を観測し初夏の暖かさになるなど、各地で気温が高くなっている。17日(日)も平年より気温の高い状態が続くものの、18日(月)以降は次第に平年より冷たい空気が流れ込む見通し。特に祝日となる春分の日・20日(水)は真冬に逆戻りしたような寒さが予想され、日本海側だけでなく、西日本や東日本の太平洋側でも雪が降るおそれがある。

16日(土)はゴールデンウィーク並みの暖かさに

 16日(土)は広い範囲で日差しがたっぷり届いたことに加え、平年より暖かい空気が流れ込んでいるため各地でこの時季としては気温が高くなった。午後3時までの最高気温は、鹿児島県肝属郡肝付町肝付前田で24.2℃、東京都心は22.7℃とそれぞれ5月上旬並みで、ゴールデンウィークのころのような初夏の暖かさとなった。

17日(日)は気温高めも 18日(月)以降寒の戻り

 17日(日)は天気の崩れる所が多く、16日(土)より気温は低くなる所が多いものの、平年より暖かい空気の流れ込みが続く見通し。そのため、最高気温は鹿児島20℃、大阪17℃と4月上旬並みで、雨でも気温の高い状態が続く予想だ。関東や東北南部の太平洋側では一日を通しておおむね晴れ、最高気温は仙台18℃、東京都心は21℃とそれぞれ4月下旬並みの見込み。昼間は引き続き上着がなくても過ごせそうだ。

 ただ、18日(月)以降は次第に平年より暖かい空気から冷たい空気に入れ替わる見通し。そのため山陰から北の日本海側では雪が降りやすく、気温は急降下しそう。晴れる所も冷たい北寄りの風が強まり、空気はヒンヤリする見通し。
 特に祝日となる春分の日・20日(水)の最高気温は、東京都心と名古屋11℃、大阪10℃、松江は9℃など真冬に逆戻りしたような寒さが予想されている。

春分の日は大雪や暴風のおそれも

 また、春分の日・20日(水)は日本海側だけでなく、西日本や東日本の太平洋側でも山沿いを中心に雪が降る可能性がある。日本海側では局地的に大雪となり、太平洋側の一部市街地でも雪が降るおそれがある。風も強まり、祝日の交通機関が大きく乱れる可能性があるため、今後も最新の気象情報と交通情報に気を付けた方がいいだろう。

 17日(日)は春彼岸の入りで「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるが、今シーズンは彼岸を過ぎても寒の戻りや雪の降る日があるため、まだ冬物のコートなどは片付けない方がよさそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

© 株式会社ウェザーマップ