インドは国境情勢緩和に逆行する行動をやめよ 中国国防部

インドは国境情勢緩和に逆行する行動をやめよ 中国国防部

中国国防部の張暁剛報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京3月16日】中国国防部の張暁剛(ちょう・ぎょうごう)報道官は15日、インド国防省がいわゆる「アルナチャルプラデシュ州」のセラ・トンネル開通で自国軍の戦争準備が強化されるとし、インドが中国との国境に新たに1万人の兵士を配備したとの報道を巡る記者の質問に次のように答えた。

 蔵南(西蔵自治区南東部ヒマラヤ山脈以南)地区は中国固有の領土で、中国はインドが違法に設置したいわゆる「アルナチャルプラデシュ州」を認めておらず、断固反対している。

 現在、中印国境の状況はおおむね安定し、両国は共通の懸案である国境問題の解決に向け、外交・軍事ルートを通じて効果的な意思疎通を続けている。インド側の動きは国境情勢緩和のために双方が行っている努力に反しており、国境地域の平和と安寧の維持にマイナスとなる。われわれはインドに対し、国境問題を複雑にする行動をやめ、国境地域の平和と安定を確実に守るよう求める。中国軍は常に厳戒態勢を敷き、国家主権と領土保全を断固として守っている。

© 新華社