警官恐喝の女に懲役2年判決 群馬・前橋地裁

 マッチングアプリで当時18歳の娘と知り合った警察官らから金品を脅し取ったなどとして、恐喝と器物損壊、傷害の罪に問われた住所不定の天然石販売業の女(53)の判決公判が15日、群馬県前橋地裁であった。柴田裕美裁判官は「被害者の非につけ込み不当な高額を要求し、卑劣な犯行を主導した」として懲役2年(求刑・懲役3年6月)の実刑判決を言い渡した。

 弁護側は恐喝について無罪を主張していた。柴田裁判官は「本件以前にも、娘が密かに女と相談しながら男性と会話している音声が複数ある」などとして恐喝の故意を認定した。

 判決によると、2022年5~6月に娘と共謀し、高崎市で男性警官に「どうやってケツとんのじゃあ」と金品を要求して計約29万円を、男性会社員からバッグなど8点(販売価格計約188万円)を脅し取り、9月に伊勢崎市で知人にクマ撃退スプレーを噴射して負傷させるなどした。

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