「40代の女性役者に、いい役は回ってこない」2000年代の人気俳優が明かす、業界に存在する年齢差別

映画『スパイダーマン』の俳優キルスティン・ダンストが、年齢による差別「エイジズム」について、私見を述べました。

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キルスティンは2016年から、俳優のジェシー・プレモンスと交際をスタート。

Frazer Harrison / Getty Images for Palm Springs International Film Society

その後2021年に、ドラマ映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で共演した2人。翌22年の米アカデミー賞で、キルスティンは助演女優賞にノミネートされました。

同年、2人は結婚し、現在は2人の子ども を育てています。

キルスティンは先日、仏マリ・クレール誌のインタビューに応じ、ここ数年の、俳優としてのキャリアについて語りました。

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2年ぶりに同誌の取材に応じたというキルスティンは、現在41歳。

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が公開されて以降、俳優の仕事をいっさい受けていなかったといいます。

その理由を「(ハリウッドが求める)年齢の"型"にはめられている」からと明かします。

「この2年間、仕事をしていません。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のあとにオファーを受けた作品はどれも、悲しい母親の役だったからです」

Steve Granitz / FilmMagic

「正直に話すと、俳優のキャリアから遠ざかるのは、つらかった。支えなきゃいけない生活があるから」

「でもいちばん大変だったのは、母親になるということでした。自分のためのものは『なにもない』と思うのは罪で、つねに子どもの存在を感じていないといけません」

「これは私だけでなく、母親になるすべての女性が抱く感情でしょう」

「私くらいの年齢の女性には、いい役が少ないのは確かだと思います」

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インタビュアーが、「ハリウッドにおける、年齢に対する偏見や差別をすでに感じているか?」と尋ねると、キルスティンは、こう返します。

「うん。だから『Civil War』に出演するんです」

キルスティンは、2024年4月公開の映画『Civil War(原題)』で、俳優として復帰予定です。

同作は、近未来、アメリカ国内で起こる内戦が舞台。キルスティンは、戦地の最前線を取材するジャーナリスト役を演じます。

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キルスティンは取材後半でも、エイジズムについて言及。非現実的な年齢設定の役について語りました。

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「(悲しい母親の役に限らず、)ありえない年齢設定の役をオファーされてきました」

「正直言って、そういうオファーはちょっと不快です」

「歳をとることに対して、一般人の女性と同じように不安を感じることもあります。それでも、肩の力は抜けていると思います」

この記事は英語 から翻訳・編集しました。 翻訳:髙島海人

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