JR山形新幹線つばさの新型車両「E8系」が16日、営業運転を開始した。空気抵抗を減らすため先頭車両の先端は長くなり、最高時速は従来型の「E3系」に比べて25キロ速い300キロとなった。東京-山形間の所要時間は4分短縮され、最短2時間22分で結ぶ。県内の新庄、山形、米沢の各駅で出発式などのセレモニーが行われ、門出を祝った。
25年ぶりのフルモデルチェンジで、横揺れ軽減装置を全車両に搭載するなど乗り心地を向上させた。ほかにも車いすスペースや、停電時にも使える多目的トイレを備え、バリアフリーとなっている。全ての座席の肘掛けにコンセントを設置した。
1編成7両で、定員は352人(普通車326人、グリーン車26人)。E8系は当面3編成で、一日3往復し、2025年度をめどに、残る12編成の製造を進める。全編成をE8系に置き換える時期は未定となっている。