7月27日の任期満了に伴う鹿児島県知事選に自民党県議の米丸麻希子氏(48)=姶良市区=が無所属で立候補する意向を固めた。16日、複数の関係者に伝えた。近く離党・議員辞職する。立候補表明は2期目を目指す現職の塩田康一氏(58)に続き2人目。
県が鹿児島港本港区のドルフィンポート(DP)跡地に計画する新総合体育館への反対を前面に掲げ、子育て支援や観光施策の充実も公約に盛り込む方針だ。県体育館の新造には理解を示しており、一騎打ちになれば「DP跡整備」が最大の争点になる。
新体育館整備で県は、最大313億円に上る事業費の関連議案を県議会3月定例会に初めて提案。可決されれば、整備に向けた手続きが進む。米丸氏は一貫して反対姿勢を見せており、事実上の可否が決まる19日の予算特別委員会の採決で反対に回るとみられる。
南日本新聞の取材に「鹿児島の将来を左右する重要な局面だ。DP跡地へは反対が多く、応援の声をもらっている」と知事選への意欲をにじませた。
姶良市出身。鹿児島純心女子高校、亜細亜大学経営学部卒。2001年に東京のコンサルティング会社に入社し、英大学院で経営学修士(MBA)を取得。07年に帰郷し会社役員などを経て、19年県議選で初当選した。現在2期目。