きょう、日光で棋王戦第4局 藤井棋王が初防衛か、伊藤七段反撃か

前夜祭で花束を手にする藤井棋王(左から4人目)と伊藤七段(左端)=16日午後6時20分、日光市鬼怒川温泉大原

 将棋の第49期棋王戦コナミグループ杯(下野新聞社、日本将棋連盟など主催)5番勝負第4局の前夜祭が16日、日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で開かれた。藤井聡太(ふじいそうた)棋王(21)=竜王・名人・王位・叡王・王座・王将・棋聖との八冠=と、挑戦者の伊藤匠(いとうたくみ)七段(21)が約200人の地元ファンや関係者を前に決意を語った。

 第2、3局を藤井棋王が制して対戦成績を2勝0敗1持将棋(じしょうぎ)(引き分け)とし、初防衛まであと1勝に迫っている。

 藤井棋王は昨年、同ホテルで行われた棋王戦第4局を制し、タイトルを奪取した。「印象深い場所」という日光での決戦を控え「栃木県では毎年、棋王戦と王将戦を開催していただいている。面白い将棋を指せるよう全力を尽くしたい」と誓った。

 初タイトルへ後がない伊藤七段は「厳しい状況だが、何とか巻き返したい」。大逆転を目指し、静かに闘志を燃やしていた。

 下野新聞社の若菜英晴(わかなえいせい)社長や棋王戦栃木対局実行委員会の如水和也(じょすいかずや)委員長は「全国から注目される対局。同学年棋士の大熱戦に期待している」などとエールを送った。

 対局は17日午前9時に同ホテルで始まり、夜に決着する見込み。とちぎ将棋まつりも開催され、大盤解説会などが予定されている。

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