京都・亀岡の青野小学校が65年の歴史に幕 替え歌で感謝「閉校してもしなくても思い出はなくならない」

青野小に感謝と別れを伝える替え歌を披露する6年生たち(亀岡市宮前町・同小)

 京都府亀岡市宮前町の青野小(児童数55人)で、閉校記念集会が開かれた。児童たちは学校への感謝を込めた替え歌を熱唱し、思い出をかるたや漫才にして振り返った。地域住民ら約200人が集まり、65年の歴史に幕を閉じる母校に笑顔で別れを告げた。

 同小は1959年、現校地にあった宮前小(開校1872年)と、東本梅町の東本梅小(同73年)が統合して誕生した。児童数の減少で、本梅小、畑野小、育親中と共に4月から小中一貫の義務教育学校「育親学園」に統合される。

 集会は児童会本部が中心となって企画し、12日にあった。各学年の発表で、6年生は「学園天国」の替え歌を披露。「閉校してもしなくても思い出はなくならない」「ありがとう青野」などの歌詞で、会場からは大きな手拍子が起きた。

 1年生は校外学習で京都市の京都タワーに行ったり、タケノコ掘りを体験したりしたことを、かるたにして紹介した。5年生は学校の特色や思い出を漫才や寸劇にした。

 6年生の発案で校庭にタイムカプセルを埋めることになり、2034年3月12日の開封予定で、10年後の自分への手紙や思い出の写真、学用品などを入れた。学校生活を支えてくれ人たちも招かれ、児童が手作りの感謝状を手渡した。

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