【日本の島の大きさ(面積)ランキング】全14,125島で最も大きいのは?

島国「日本」。2023年に国土地理院が維持管理する電子国土基本図を用いて島を一定条件下で数えたところ、日本には1万4,125もの島々があることがわかりました。これは36年ぶりの数え直しであり、これまで公表されていた島数の倍になったそうです。今回は、そんな日本の島の大きさ(面積)ランキングTOP10をご紹介! なお、北海道・本州・四国・九州・沖縄を除き、パスポートなしで観光に行ける島を対象としています。

島の面積の測定方法は?

国土地理院は2023年(令和5年)10月1日時点の、電子国土基本図(地図情報)における海岸線と市区町村などの境界で囲まれた地域を対象に、経緯度座標をもとに面積を測定。1平方キロメートル以上の面積を有する島も同様に全体面積およびその所属市区町村別面積を測定しました。

日本の島の大きさ(面積)ランキングTOP10

【1位】佐渡島(新潟県)|854.81平方キロメートル

一周は約280km、面積は東京23区の1.5倍の佐渡島は、日本海側で最大の島です。アルファベットの「S」や「Z」のような形をしています。

北は1,172mの金北山(きんぽくさん)などの大佐渡の山地、南は645mの大地山(おおじやま)をはじめとする小佐渡の山地、中央部は国中平野が広がっています。また、金、銀などを産出する55の鉱山「佐渡金銀山」でも有名です。

【2位】奄美大島(鹿児島県)|712.41平方キロメートル

鹿児島の離島で最も大きな奄美大島は、鹿児島市から南へ約380kmに位置し、周囲は約461kmあります。奄美市、龍郷町、大和村、宇検村、瀬戸内町からなるこの島は、エメラルドグリーンのサンゴ礁に囲まれ、亜熱帯植物の森が広がります。

日本で2番目に広いマングローブ林のほか、アマミノクロウサギなどの固有種が生息しており、観光地としても人気です。

【3位】対馬(長崎県)|695.74平方キロメートル

九州と韓国の間の対馬海峡に位置する対馬は、南北82km・東西18kmで、博多港までは航路で132km、韓国までは直線距離で49.5kmのため、「国境の島」と呼ばれています。東西を対馬海流が流れ、平地が少ないのが特徴で、島土の約89%が山地です。

島の中央にはリアス海岸「浅茅湾」が広がり、美しい景色を堪能できます。本土の普通種が存在せず、ツシマヤマネコ、ツシマテン、アキマドボタルといった大陸系生物が分布し、独自の生態系が築かれているのもポイントです。

【4位】淡路島(兵庫県)|592.44平方キロメートル

淡路島は大阪湾と播磨灘の間にある、南北54km、東西24kmの瀬戸内海最大の島です。淡路島といえば、古事記・日本書紀に描かれている「国生み神話」にて、最初に誕生したと記される「おのころ島」。

淡路島には、日本最古の神社と伝えられる「伊弉諾神宮」のほか、おのころ島だとされる「おのころ島神社」「絵島」「沼島」といった神話にまつわるスポットが満載です。世界三大潮流のひとつ「鳴門海峡の渦潮」も見逃せません。

【5位】天草下島(熊本県)|574.95平方キロメートル

熊本県西部に位置する天草諸島で最大の島です。北東の天草瀬戸大橋で上島と結ばれています。天草下島の西海岸域一帯は、リアス式海岸の断崖絶壁! 天草灘には大小の奇岩が浮かんでいます。なかでも「妙見浦」は代表的な景勝地です。

また、天草下島の最高峰である「天竺」の登山口には牧場が広がり、山頂からは天候が良ければ阿蘇の噴煙まで確認できます。

【6位】屋久島(鹿児島県)|504.25平方キロメートル

屋久島は本土最南端、鹿児島県佐多岬の南南西約60kmの海上に位置します。1993年に世界自然遺産に登録されました。里山は亜熱帯気候であるものの、宮ノ浦岳の付近まで行くと北海道並みの気候で、島ひとつが日本列島の気候の縮図になっているといえます。

標高1,300mの深い森のなかに、根を下ろす縄文杉や、屋久島の原生的な森を観賞できる白谷雲水峡など豊かな自然を満喫できるスポットが目白押しです。

【7位】種子島(鹿児島県)|443.67平方キロメートル

鹿児島市から南へ約115kmの場所にある種子島。「鉄砲伝来の地」であるほか、日本で唯一の実用衛星打ち上げ基地「種子島宇宙センター」があります。平坦で南北に細長い地形をしており、ロケットの形に似ているのがユニーク。

エメラルドグリーンの海と白い砂浜が美しい浦田海水浴場や、荒波によりつくられた千座の岩場など観光スポットも豊富です。

【8位】福江島(長崎県)|326.36平方キロメートル

福江島は長崎港の西約100kmに位置する五島列島最大の島で、面積は326.36平方キロメートルです。五島最古の洋風建築物である「堂崎天主堂」をはじめ、キリスト教関連の施設が多いのも特徴的。

島の最西端にある「大瀬埼灯台」は、断崖絶壁の上に建ち、東シナ海をはるかに望める白亜の灯台と青い海とのコントラストが美しいと評判です。

【9位】西表島(沖縄県)|289.626平方キロメートル

沖縄県の八重山列島に属する西表島は、亜熱帯のジャングルと幻想的なマングローブが広がる自然が特徴で、絶滅危惧種のイリオモテヤマネコなど、希少な動植物の宝庫として知られています。

美しい滝や川、未開拓の自然が残る秘境としても人気があり、カヌーやトレッキングを通じて、豊かな自然を体験できるエコツーリズムが盛んです。

【10位】徳之島(鹿児島県)|247.856平方キロメートル

徳之島は鹿児島県の奄美群島に属する離島のひとつ。亜熱帯性海洋気候の恩恵を受け、温暖で穏やかな気候が特徴です。迫力のある断崖と広い白砂の浜が海岸線を取り囲み、東海岸には、島をとりまくサンゴ礁が発達しています。

また、約500年の歴史があるといわれる闘牛大会や、国内外から多くのアスリートが参加するトライアスロン大会も有名です。

出典:令和5年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)|国土交通省 国土地理院

参考:

我が国の島を数えました|国土交通省 国土地理院

沖縄物語/沖縄観光情報WEBサイト

さど観光ナビ/佐渡市公式観光サイト

ぐーんと奄美/一般社団法人奄美群島観光物産協会

対馬観光物産協会

淡路島観光ガイド

もっと、もーっと!、くまもっと。/熊本県観光サイト

かごしまの旅/鹿児島県観光サイト

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