城彰二が“秋春制”の課題対策を提案! 極寒のスペインで「観客の人は温かい」理由は?

元日本代表FWの城彰二氏が3月16日に、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。Jリーグの“秋春制”について語った。

【動画】城彰二がJリーグで導入の“秋春制”を語る
城氏はまず、ヨーロッパの主要リーグと合致する“秋春制”のメリットに言及。日本人選手は海外挑戦がしやすく、Jリーグのクラブはヨーロッパの有望な若手選手を獲得しやすくなると主張する。

一方、デメリットにも触れる。12月2週頃から翌年の2月3週頃までウインターブレイクが設けられるものの、豪雪地帯で上がる心配の声にも理解を示す。

冬季のファン・サポーターの試合会場までのアクセスとスタジアムでの寒さに大きな課題があるとして、自身の経験をもとに競技場での対策を紹介する。

城氏は現役時代、スペインのバジャドリーでプレー。冬は厳しい寒さとなったものの、設備が整っていたと振り返る。

「すごく古いスタジアムなの、ホームスタジアムが。だけど、冬仕様で。スペインの冷凍庫って言われている場所だった。スペインの中心だったから雪も降るし、すっごい寒い。競技場にはヒーターがついている。電気のヒーターがバーッと全部。だから、観客の人は温かいの。上から照らすような電気みたいな感じで、温かい赤外線のを使ったり」

そんな実例から「やれないことはないと思う」として、「環境も完璧にはできないかもしれないけど、見に来るサポーターの方がいなければ成り立たないわけだからね。だから、導線とスタジアムの改築や増築、まだまだいっぱいあるけど、やっていかないといけない、同時に」と私見を述べる。

そして「全員が納得するのは、多分無理。賛否もあるだろうし。どこを妥協して、どこをしっかりやるのかを明確にして、どんどん打ち出して」と提案。そのうえで「今後の日本サッカー界にとっては、すごくメリットになるんじゃないかなと思う」と語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社