県教職員人事、山形東高校長に渡辺氏か 山形一中は細谷氏、石原氏が軸

 県教職員の2024年度に向けた人事異動作業が大詰めを迎えている。県内きっての進学校・山形東高校長は、渡辺晃県立博物館長の登用が有力視されている。山形一中校長は細谷直樹山形市学校教育課長、石原敏行県義務教育課長を軸に調整が進められそうだ。異動内示は21日の見込み。

 高校校長は山形東には渡辺氏が就くとの見方が強いが、安部康典県教育センター所長の線も残るか。米沢興譲館は吉田直史県教育次長が就任する可能性が高いとみられるが、米野和徳県高校教育課長も候補の一人に数えられる。4月に鶴岡南、鶴岡北が統合して開校する致道館は遠田達浩鶴岡南高校長が就くことになりそうだ。山形中央は細谷尚寿県競技力向上・アスリート育成推進室長、村上周市県スポーツ保健課長の2人が有力とみられる。

 小学校長では、山形四が樋口潤一山形十小校長か、太田千春村山教育事務所副所長の線が強そうだ。寒河江は佐竹康弘村山教育事務所長、小山田聡谷地南部小校長との見方がある。興譲は紺野健置賜教育事務所長や山口玲子米沢市教育指導部長が予想される。朝暘六は大川岳二庄内教育事務所社会教育課長、難波剛彦金峰少年自然の家所長が候補とみられる。

 中学校長は、新庄が近内孝哉最上教育事務所長、樋渡美千代県教育センター副所長の名前が挙がっている。長井南、酒田二は流動的な状況とみられる。長井南は小野明彦置賜教育事務所副所長や斎藤一徳米沢七中校長ら、酒田二は田中学酒田四中校長や佐藤元酒田市教育委員会教育次長らが候補として考えられそうだ。

 24年度は第6次県教育振興計画の後期計画(20~24年度)が最終年度を迎える。教職員の働き方改革推進に向けた人材配置を考慮し、調整が進むとみられる。

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