佐賀広域消防局多久消防署は11日、多久市のゴルフ場「天山カントリークラブ」で急性心筋梗塞のため心肺停止となった男性に救命措置をしたいずれも福岡市の鶴田智大さん(41)と弟の秋紀さん(33)、同クラブにそれぞれ感謝状を贈った。
同消防署によると1月9日午前9時ごろ、智大さんと秋紀さんがロッカールームで倒れ込んでいた鹿島市の木下昭則さん(66)に気付き、容体を見た上で心臓マッサージで心肺蘇生を行った。同クラブは備え付けの自動体外式除細動器(AED)を準備し、駆け付けた救急隊員の迅速な処置につなげた。
2人は「所属する地元消防団や職場で救命講習を受けたことがあった。とっさのことで緊張したが、命を助けることができてよかった」と振り返った。退院して回復した木下さんも贈呈式に出席し、「皆さんのおかげで助かった。本当にありがとう」と感謝した。
同消防署の荒谷清文署長は「居合わせた皆さんの的確な判断や勇気ある行動が人命救助につながった」とたたえた。(市原康史)