「たぶん京都のスローインから普通に始まる」クラブOBの予想と異なる展開で横浜が先制。フェアプレー体現も「ちょいと気の毒な失点」「ボール返す義理なかったと思うけど...」の声も

なんとも微妙な流れからゴールが生まれた。

3月17日開催のJ1第4節で京都と横浜が対戦。開始5分に横浜が水沼宏太のゴールで先制に成功する。

注目を集めているのが直前のプレーだ。自陣で横浜の松原健が相手に囲まれながらクリアした後、接触があったのか倒れる。これを確認した水沼がすかさずボールをピッチ外に蹴り出すが、松原はすぐに立ち上がる。

試合を中継する『DAZN』の解説で、かつて清水や京都などで活躍した原一樹氏は「水沼宏太選手が出したんですけど、(松原が)立ち上がってきたところで、これはたぶん、京都のスローインから普通に始まるんじゃないですかね」と予想する。

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実際、京都側はスローインを味方に預け、プレーを再開しようとする。これに対して、横浜側は何人かの選手が両手を上げてアピール。すぐに京都の選手が横浜のGKにボールを返す。原氏は「フェアプレーの精神。素晴らしいプレーだと思います」と称える。

この流れから、横浜はロングボールを起点に攻め込むと、相手のミスもあり、ボールを奪ったアンデルソン・ロペスのアシストから水沼がフィニッシュした。

あまり見られないケースかもしれない。SNS上では、横浜の決定力を称賛するコメントのほか、「ちょいと気の毒な失点」「京都はボール返す義理なかったと思うけど...」「よくわからんフェアプレーのあとだから色々言われそう」「なんか申し訳ない」といった声もあがっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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