初代福井藩主・結城秀康の生涯迫る特別展3月20日開幕 数奇な運命の家康次男…福井市立郷土歴史博物館で

「絹本著色 結城秀康肖像画」(福井県福井市の運正寺蔵)

 初代福井藩主結城秀康の生誕450年を記念した特別展「越前百万石ものがたり~福井藩祖 結城秀康~」(福井新聞社共催)が3月20日、福井市立郷土歴史博物館で開幕する。徳川家康の次男に生まれながら2度にわたり養子に出された数奇な運命を経て、福井の礎となる城下町を築いた生涯をたどる。

 小牧・長久手の戦いの和睦に際し、羽柴(豊臣)秀吉のもとへ人質として養子に出された秀康。その後、関東の名門結城家の継承者として結城晴朝に養子として迎えられた。

 関ケ原の戦いでは関東に残り、会津の上杉景勝の動きを抑えた論功行賞で越前68万石を拝領。北庄城(福井城)を築く。子や孫も各地で大名となり、最盛期には一族全体で百万石超の領地を治めた。

 特別展では、東京国立博物館や大阪城天守閣、菩提寺の運正寺(福井市)はじめ秀康ゆかりの寺院、松平文庫、越葵文庫などの所蔵品53点を紹介する。

 5月6日まで(4月12日は展示替えで休館)。一般700円、高校大学生500円、中学生以下、70歳以上、障害者と介助者は無料。4月14日午後2時から福井県警葵分庁舎で学芸員が講演する(要予約)。福井市立郷土歴史博物館=電話0776-21-0489。

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