「ろう野球」で日本が他国圧倒し「世界一」 チームけん引の主将「礼儀も指導した若手が力に」

世界ろう野球大会での優勝を報告する森選手(中央)=甲賀市役所

 耳の聞こえない選手による「世界ろう野球大会」に、日本代表チームの主将として出場した森豊選手(39)=滋賀県甲賀市=が甲賀市役所を表敬訪問し、岩永裕貴市長に優勝の報告を行った。

 大会は台湾・台北で2月下旬に初めて開催され、5カ国が出場した。日本は予選リーグを4戦全勝し、決勝ラウンド最終戦で台湾を9-2のコールドで破って世界一となった。主将の森選手は一塁手として6戦中4戦に出場し、打率3割7分5厘の活躍を見せた。

 市役所で12日、森選手は「若い選手が多く、礼儀作法も含めて指導し大変だったが、その若手が力を尽くしてくれた」と話した。2年後に日本で開催予定の次回大会について、岩永市長から「今度こそMVPを獲得してください」と激励を受けると、「41歳なので年齢的に厳しいが、選考会には挑戦したい」と意気込んだ。

© 株式会社京都新聞社