子どもを連れた再婚をする人の数は増加傾向にありますが、トラブルを抱えてしまうことも見受けられます。周囲の人との関係性によっては、子どもが傷ついてしまうことも少なくありません。これは筆者の友人・Kから聞いた義両親との確執のエピソードです。
子どもを連れた再婚
私は息子・Rが1歳のときに離婚をしました。
その後、Rが小学4年生になった頃に知り合った今の夫と再婚。
夫は初婚だったため、子どものいる私との結婚に義両親は最初から難色を示し、心からお祝いをしてくれることはありませんでした。
私だけではなく、義両親はRにも冷たく当たることがあり、あからさまな嫌がらせも多かったので、私はどうしても義両親を好きになることができませんでした。
孫の顔
ある日、義両親と食事に行ったとき「子供は作らないのか?」と義父に聞かれました。
夫が「特に意識はしてないなぁ、Rもいるから。」と答えると、義母が「孫の顔を見るのが夢だったのにねぇ。」とRの顔を見ながら嫌味を連発!
まるでRは孫ではないというような口ぶりに、私は心から呆れました。
数年後、私たち夫婦は次男を授かりました。
ずっと一人っ子だったRは、弟の誕生をとても喜んで、お兄ちゃんとして一生懸命次男の面倒を見てくれるようになったのです。
七五三
次男が5歳になる年、七五三のお祝いをしたいと義両親が連絡してきました。
しかし、次男は大好きなお兄ちゃんに意地悪をする義両親が大嫌い!
次男にメロメロの義両親は、Rと次男をあからさまに差別していたので、幼いながらも次男は義両親を避けていたのです。
七五三の当日、お祝いの席に呼ばれたのは夫と次男のみ。
義両親は4人乗りの車で我が家にやってきて、2人だけ連れて行こうとしたのです。
因果応報
次男はこれに猛反発!
何とかなだめようとする義両親に対し「行きたくない!」と言いました。
そして「ママやお兄ちゃんをイジメる奴らは大嫌い!」「嫌いなものは嫌い!」と義両親に言い放ったのです。
次男の言葉に義両親は意気消沈。
今までの自分たちの行動が、大好きな孫に嫌われる結果となってしまいました。
その後……
その後、義両親は表面上はRも孫だという扱いをしてきます。
しかし息子たちは、今までのことを許すつもりはないようで、何か言われても相手にしていません。
子どもを連れた再婚は、いろいろな問題を抱える可能性があるものです。
再婚した夫はRを可愛がってくれていたので、義両親も時間が経てば孫として見てくれる。きっと『大丈夫だ』という自信があった私でも、こんな結果になってしまったのは、反省と後悔しかありません。今後もある程度の距離を取って義両親とは付き合っていくつもりです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K