「楽しかった」「感動した」… 群馬・高崎市でテレビアニメ「菜なれ花なれ」先行上映会 ファン200人が作品と声優トークを満喫

 年内に放送予定の群馬県を舞台にしたテレビアニメ「菜なれ花なれ」の先行上映会が17日、地元・高崎市の高崎電気館で開かれた。県内外から約200人のファンが詰めかけ、作品と声優陣のトークを楽しんだ。

 同作は「応援」がテーマ。6人の女子高生がユニット「PoMPoMs(ポムポムズ)」を組んでさまざまな人を応援するストーリーで、前橋、高崎、沼田の3市が主要な舞台として描かれている。

 この日は1~3話を上映した。

 物語は高崎高がモデルの鷹ノ咲高に通う主人公、美空かなたがチア大会での失敗を機に、跳べなくなってしまう場面からスタート。建物の屋上を跳んで移動するほど高い身体能力を持つ女子高生の小父内涼葉、動画配信に挑戦している杏那・アヴェイロ、杏那の幼馴染の大谷穏花、新体操の選手で作曲にも挑戦する谷崎詩音の6人との出会いや、幼馴染でリハビリ中の海音寺恵深との交流、彼女たちと組んだポムポムズでの活動を通じ、かなたが立ち直っていく様子を描いた。

トークショーでは群馬ネタも…

 上映後はかなた役の声優、中川梨花さんと涼葉役の中島由貴さんのトークショーが開かれ、作品の魅力や群馬にまつわるエピソードなどを紹介。自身が演じるキャラクターについても、中川さんは「明るく元気な子だけど、知っていくと悩みや心の葛藤も抱えていて自分に似ている面がある」、中島さんは「無口だと思ったら心の声は激しめ。落差があって印象が変わる」と明かした。

 群馬の名物の一つ、登利平の鳥めし竹弁当がお気に入りという中川さんは「おいしくて、一気に食べた」と笑顔で語った。中島さんは初めて群馬を訪れたといい、「短い時間だけど満喫したい。まだ食べられていない焼きまんじゅうに期待している」と話した。

 最後に、中川さんは「たくさんのスタッフが心を込めた作品。ポンポンズの6人で頑張っていくので応援して」、中島さんは「この先もかなたたちの成長物語が続く。最後まで楽しみに見届けて」とファンに向けて呼びかけた。

 涼葉役の中島さん“推し”の脇嶋恒輔さん(28)は神奈川県愛川町から駆け付けた。「中島さんが演じる涼葉がクール系かと思ったら、3話でキャラが変わり笑ってしまった。かなたがポンポンズのメンバーの応援で立ち直ったのには感動した」と興奮気味に話していた。

 高崎市の会社員の男性(34)は「高崎高校など(舞台になっている場所が)地元の人には分かるし、楽しめる」と喜ぶ。「みんなが協力してチャレンジする様子が青春でちょっとうらやましいのと、懐かしさを感じた」と言い、放送が始まったら最後まで追いかけるという。

 この日はタオルやキャラクターのアクリルスタンドなどのグッズ販売も実施。販売開始の正午には40人以上のファンが集まった。

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