1980、90年代に一世を風靡(ふうび)した、ロックバンド「ザ・ブルーハーツ」のドラマー梶原徹也さん(60)=大阪府羽曳野市=が16、17両日、島根県川本町川本の悠邑ふるさと会館で音楽ワークショップを開き、家族連れなど50人がバケツで作った太鼓をたたき、楽しくリズムを刻んだ。
プラスチック製バケツの口に、皮となる粘着テープを放射状に貼っていき太鼓が完成した。梶原さんは「太鼓は真ん中をたたくといい音がする」とアドバイス。参加者がバチで皮をたたくと、ボンボンと大きな低音が響いた。梶原さんのドラムに合わせて一斉にたたき、ドラムのテンポや音の強弱、リズムが変わると、変化にも合わせた。
ミニコンサートでは、梶原さんが地元のミュージシャンのギターやベースとともに、ブルーハーツの代表曲「情熱の薔薇(ばら)」「青空」など7曲で、迫力たっぷりにドラムを演奏。参加者も作ったばかりの太鼓をたたいた。
川本小学校2年生は「自分で作った太鼓は良い音が出て楽しかった」と話した。
ワークショップは、梶原さんと同じバンドにいた島根県美郷町簗瀬のケアマネジャー、松谷将之さん(47)が、音楽で地域を盛り上げようと企画。川本町在住で人気バンド「東京事変」のドラマー刄田綴色(はた・としき)さん(47)も参加した。