【マレーシア】グーグルが再び為替相場を誤表示=中銀[金融]

マレーシア中央銀行は16日、3月15日に米グーグルが公表した通貨リンギの対米ドル相場に誤りがあったと発表した。グーグルが誤った為替相場を公表するのは、今年2月6日に続いて2回目。

中銀は、不正確な為替相場がソーシャルメディアで拡散されているとし、「これは実際の取引を反映していない」と声明を出した。

15日の対米ドル・リンギ相場は午前9時時点で1米ドル=4.7015リンギ、午後5時時点で1米ドル=4.7045リンギ。日中高値は1米ドル=4.7075リンギだった。3月1~15日の2週間では0.76%上昇した。一方、グーグルでは15日午後3時59分時点で1米ドル=4.98リンギと公表されていた。

中銀は2月6日の最初の誤りが発生した際、グーグルに対して警告書を送ったと説明。今回の誤りを踏まえ、どのような経緯で間違いが起きたのか、どのような是正措置を講じたかについて説明を求める方針を示した。

また、国民には中銀など公式データを参照することを呼びかけた上で、「検証不可能な情報の使用や流布などに注意する必要がある」と強調。「不正確な情報の公表や未検証のデータは金融市場に深刻な影響を与える可能性がある」と指摘した。

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