北朝鮮が弾道ミサイル3発、きょうから韓国で民主主義サミット

Nobuhiro Kubo Jack Kim Hyonhee Shin

[東京/ソウル 18日 ロイター] - 北朝鮮は18日午前、弾道ミサイル3発を2回に分けて東方向へ発射した。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは1月14日以来。

防衛省は北朝鮮が発射したミサイルは3発と分析。西岸付近から午前7時44分ごろ2発、同8時21分ごろ1発を発射し、いずれも最高高度は約50キロ、飛行距離は約350キロで、朝鮮半島東岸沖の日本海に落下したとみている。

岸田文雄首相は参議院予算委員会の冒頭、「北朝鮮の行動は安保理決議違反で強く非難する」と発言。北朝鮮に厳重に抗議したことを明らかにした。

韓国ではきょうから民主主義サミットが開かれ、ブリンケン米国務長官らが出席する。米韓は4日から14日まで定例の軍事演習を実施していた。

北朝鮮は今年に入り、中距離弾道ミサイルを1月14日に発射。新型の固体燃料エンジンと軌道を制御できる極超音速弾頭の信頼性を試したと主張している。

韓国の申源湜・国防相は、北朝鮮がここ数週間、新しいタイプの短距離ミサイルをテストしていると指摘。こうしたミサイルをロシアに輸出する意図があるのか韓米が監視していると述べた。

申氏は会見で「こうしたミサイルが前線の補強用か対ロシア輸出用なのかは不明だ」とした上で「ロシアに輸出する前に性能の最終チェックを行っている可能性がかなりある」と語った。

同氏によると、北朝鮮はロシアのウクライナ侵攻を支援するため、昨年7月以降、少なくともコンテナ7000個の武器・弾薬などをロシアに輸出した。2月下旬時点では約6700個と指摘していた。

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