「日本ではストライカーに…」鹿島の新助っ人チャヴリッチが感じた欧州とJリーグの違い「まだ向上の余地はいっぱいある」

[J1第4節]鹿島 2-1 川崎/3月17日/県立カシマサッカースタジアム

鹿島アントラーズは3月17日、J1第4節で川崎フロンターレとホームで対戦。先制を許すものの、チャヴリッチと鈴木優磨の得点で逆転し、2-1で勝利を収めた。

同点ゴールを決め、逆転弾にも絡んだチャヴリッチの活躍が勝因のひとつだろう。ポジションを下げたことで、ストロングポイントがより活かされた印象だ。

今季から鹿島でプレーするセルビア人FWは、ここまでの3試合は最前線を務めていたが、川崎戦では4-2-3-1の2列目左で先発。ボールを引き出してビルドアップに絡む一方で、相手の最終ラインと駆け引きを続け、常に背後を狙うなど、オフ・ザ・ボールの動きでもチームに貢献した。

同点弾の場面では、植田直通のロングボールに反応し、斜めに走る動きで相手マーカーを引き離すなど、「自分の特長であるスピードを活かしながら、最終的にはゴールを決めれられた」と手応えを示す。

【動画】チャヴリッチが決めた同点弾
スピードと高さとテクニックを備え、献身性も十分のチャヴリッチだが、欧州とJリーグのギャップも感じているという。

これまでセルビアほか、ベルギー、デンマーク、スロバキアでプレーしたきた29歳は、「日本ではストライカーに求められるディフェンスの役割が、以前の所属チームより多く、そういう意味ではこっち(日本)のほうがストライカーとしてやるのは難しいかもしれません」と語る。

それでも、1トップで出場した開幕の名古屋戦でもゴールを決め、サイドで起用された川崎戦でも結果を残すなど、「自分にとってはストライカーであろうとサイドであろうと特に問題はない」と頼もしい。

チーム始動後に合流したが、「まだ自分が来てから1か月しか経っていないので、そういう意味ではまだ向上の余地はいっぱいあると思う」と意気込んだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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