友だちとケンカした娘が心配で、、母「今日はどうだった?」娘「もうやめて!」→ 傷つけてしまったワケは?

子どもの成長につれて、距離感に悩むことがあります。その距離感がうまく、娘と良い親子関係を築いているように見えるママ友がいたのですが、その人も最初からうまくできていたわけではないようで……。今回はそんなお話を知人から聞いたのでご紹介します。

娘との関係

私には小学校高学年の娘がいます。

ある日、学校から帰ってきた娘の元気がありません。どうやら友だちとケンカしてしまったとのこと。

ささいなことがきっかけで意地になってしまったという感じらしく、
「明日ちゃんと話してみる」と言いつつ娘は不安そうです。

さすがに親が介入するわけにもいかないので、私はそんな娘の様子を心配しながらも
「それがいいと思うよ、仲直りできるといいね」と言うくらいしかできませんでした。

元気がない娘

次の日、学校から帰ってきた娘に「どうだった?」とさっそく聞いてみました。
娘は無表情で「別に」と言います。

何度か聞いてようやく「しゃべりかけたけど無視された。」という話が聞けました。
ツラそうな娘に何かしてあげたくて、私は少しアドバイスをして「がんばって!」と応援しました。

それからもなるべく娘を気にかけようと、「今日はどうだった?」と毎日聞くようにしました。
ですが娘はなかなか話してくれません。

話してくれないと解決することもできないし、どうしたものかと思っているとある日、
「今日はどうだった?」と聞いた瞬間、娘が泣き出しました。

気づかなかった娘の気持ち

はじめは、今日友だちと何かあったのだと思いました。ですが娘は
「お母さん、もうやめてよ!」と言うのです。

泣きながら娘は
「仲直りしたいけどうまくいかない。それだけでもツラいのに、毎日毎日お母さんから聞かれるのがもう嫌だ! 私にだって話したくないこともあるの!」

そう言われてハッとしました。

私は娘が心配なあまり、『自分が気になる、知りたい』という気持ちが先行し、言いたくなさそうな素振りに気づこうともしなかった、と気がつきました。

娘が泣いた原因は、友だちではなく私でした。

黙って見守ることも大切

私は娘に「話したくないことを毎日聞いてごめんね」と謝りました。

私は『娘の気持ちは、私が一番わかっている。母親に心配してほしいはず』と思い込んでいたんだと思います。

この出来事から、娘に何かあったときは心配な気持ちをグッとこらえて、「お母さんはいつでも味方だからね」とだけ伝え、娘から話すまで黙って見守ることにしています。

まとめ

お母さんとしては、心配で仲直りできたか聞きたくなりますよね。その気持ちをこらえて、「娘さんの気持ちを尊重しよう」としてくれるのは、とてもステキだなと思いました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:橘るい

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