安全でおいしいシカ肉いかが 遠野ジンギスカン羊丸・道

シカ肉の提供を始めた遠野ジンギスカン羊丸・道の加藤穣店長(右)とMOMIJIの兼沢幸男代表取締役

 遠野市松崎町の遠野ジンギスカン羊丸・道(加藤穣店長)は、大槌町でジビエ事業に取り組むMOMIJIが加工したシカ肉の提供を始めた。資源の有効活用を掲げ、市民らが味わう機会を増やす。安全でおいしい肉はジンギスカン鍋との相性も抜群で、新たな人気商品として期待が高まる。

 スライスしたもも肉はオリーブオイルに漬け、刻んだニンニクなどで香りを付けた。柔らかい肉は歯切れがよく、舌触りがいい。ジンギスカン鍋で焼くことで余計な油が落ち、よりヘルシーに楽しめる。1人前(120グラム)千円、あばら骨ごとカットしたチョップは1本1100円で提供する。

 MOMIJIの最高品質の肉は3歳以下の雄または4歳以下の雌で、銃を使い捕獲した現場で血抜きをし、1時間以内に施設に搬入する。衛生管理も徹底されている。同社の兼沢幸男代表取締役(39)は「ジンギスカン店で提供することにより、これまで食べたことのない人にも広がってほしい」と期待する。

 営業は午前11時~午後2時半、同5時~同9時。木曜定休。問い合わせは同店(0198.66.3521)へ。

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