第96回選抜高校野球大会が18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した。開会式では前回準優勝の報徳（兵庫）や能登半島地震で石川県輪島市の校舎が大きな被害を受けた日本航空石川など出場32校が入場行進し、熱戦の火ぶたが切られた。
報徳は清水耕大マネジャーが校名のプラカードを掲げて選手を先導。共に主将の間木歩投手が準優勝旗、福留希空中堅手が選抜旗を手に聖地を踏みしめた。行進曲には、地元西宮市出身のシンガー・ソングライター、あいみょんさんの「愛の花」が使われた。
能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげ、青森山田の橋場公祐主将が「私たちにできることは目の前の白球をがむしゃらに追い続け、全力で楽しむこと」と選手宣誓。西宮市高校吹奏楽連盟の演奏で、神戸山手女子高の生徒が大会歌「今ありて」を合唱した。
大会は1924年に全国選抜中等学校野球大会として始まり、100年になる。報徳は今月22日に予定される第5日第3試合で、愛工大名電（愛知）との1回戦に臨む。（初鹿野俊）
