能登復興の祈りを背に巡行 気多大社「おいで祭り」

神馬の先導で気多大社を出発する神輿=18日午前7時、羽咋市

 能登路に春を告げる気多大社(羽咋市)の平国祭(へいこくさい)は18日始まった。能登半島地震の影響で6日間の日程は2日間に短縮されたが、神馬(しんめ)が先導する神輿(みこし)に沿道の住民は手を合わせ、能登の早期復興と日々の安寧を願った。

 「おいで祭り」の名で知られる祭りは、午前7時に三井孝秀宮司ら神職と烏帽子(えぼし)をかぶった若衆の一行が神社を出発。付近の集落にひづめの音を響かせた。

 神輿は羽咋、志賀、中能登、七尾の各市町を巡る。立ち寄る神社や商店などが被災していることや、道路も傷んでいることを考慮して期間を短縮した。三井宮司は「地震が鎮まり、平穏な日常が戻るよう祈りたい」と話した。

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