外国の人と接していると、互いの文化の違いにびっくりする時はありませんか? それは大人だけではなく、子どもたちの間でも起こるようです。今回は、小学校に留学にきた女の子とクラスメイトたちの心温まるエピソードをママ友から聞きました。
オランダから留学に来たKちゃん
数年前、ママ友の娘のクラスに、オランダの小学校から転校生がきました。
親の仕事の関係で、日本の小学校へ短期留学という形でやってきたKちゃん。
日常会話はオランダ語と英語で、簡単な日本語が少し話せる程度でした。
しかし、Kちゃんの明るくてオープンな性格も良かったのか、言葉の壁を感じさせないくらいクラスメイトとはすぐに打ち解けていました。
クラスメイトにプレゼントを配る
Kちゃんが転校してきて1ヶ月ほどたったある日、彼女が休み時間にクラスメイトたちにプレゼントを配ったことがありました。
プレゼントをもらった子どもたちは、てっきりKちゃんがオランダに帰ると思ったそう。
転校生が、最後にお別れの挨拶と一緒に文房具をプレゼントしてくれるアレだと思ったんです!
なので子どもたちは「Kちゃんもう帰るの!?」「寂しくなるね」「また日本にきてね」と、それぞれお別れの言葉を伝えたのですが……。
オランダの習慣にびっくり!
なんと次の月曜日、Kちゃんはいつものように元気に学校にやって来たんです。
子どもたちは「え? なんで?」「オランダに帰るんじゃないの?」と困惑。
先生やママたちを通じて、KちゃんやKちゃんのママにプレゼントの理由を尋ねると、なんとオランダには『誕生日の人が、周りの人にプレゼントを渡す習慣がある』とのことだったんです!
誕生日の文化の違いを知って、子どもたちにも学びに
先生も子どもたちも、誕生日の祝い方が国によってこんなに違うんだ〜と驚きました。
そして先生の提案で「Kちゃんにも日本の誕生日文化を伝えよう!」とクラス全員でKちゃんに折り紙で作ったプレゼントを渡し、盛大に誕生日を祝ってあげました。
子どもたちにとっても、日本とオランダの誕生日の違いを知ることができ、また異国の文化の理解を深められる素敵な機会になりました。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子