オスプレイ飛行停止解除の撤回など要請 青森県平和委

県の担当者(右)に要請書を手渡す阿部喜美子共同代表=18日、青森県庁

 青森県平和委員会は18日、県に対して米軍オスプレイの飛行再開の撤回や、米軍三沢基地周辺で基準を超える有機フッ素化合物が検出されたのを受け、基地内の水質調査を求める要請書を提出した。

 要請書では昨年11月に起きた鹿児島県・屋久島沖でのオスプレイの墜落事故について、事故原因が解明されていないと指摘。米軍が今月8日、飛行停止措置を解除したことを巡り、決定の撤回や事故の詳細な原因公表を働きかけるよう促した。

 三沢市の基地近くのため池「五川目堤」で国の暫定指針値の15倍に当たる有機フッ素化合物が検出された問題も取り上げ、漁業への影響が懸念されるとして、基地内への立ち入り調査などを求めた。

 18日は阿部喜美子共同代表ら3人が県庁で防災危機管理課の担当者に要請書を提出した。阿部共同代表は取材に「人ごとにしないで、県独自に声を上げてほしい」と語った。【全文】

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