【独自】高校野球の強豪、滝川第二高の監督辞任 生徒に不適切な言動 前任者もハラスメント行為で解任

滝川第二中高のホームページから

 高校野球の強豪滝川第二高校(神戸市西区)の服部大輔監督(37)が、生徒に不適切な言動をしたとして、引責辞任したことが18日、関係者への取材で分かった。同校では2年前にも、前監督が部員や顧問に対する暴言などのハラスメント行為があったと認定され、解任されている。

 同校は言動の内容について「生徒への影響を鑑みて、詳細は明らかにできない」としている。兵庫県高校野球連盟への報告は済ませたという。服部氏は神戸新聞社の取材に「生徒に謝りたい。チームにも申し訳ない」と話した。

 服部氏は現役時代、左腕投手として活躍。京都の平安高(現龍谷大平安高)では2003年春の選抜大会で8強入りした。卒業後は日大、日立製作所などでプレー。23年春に滝川第二高の監督に就任し、直後の春季兵庫県大会で準優勝、夏の全国選手権兵庫大会では4強入りを果たした。

 服部氏の前任者は22年、新型コロナウイルスに感染した部員を「○○菌」と呼んだり、顧問教員に対し「教師辞めてしまえ」と叱責したりするハラスメントがあったと認められ、同9月に解任された。

 滝川第二高は春夏合わせて7度、甲子園大会に出場している。(初鹿野俊)

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