半年ぶりの今季2点目は劇的弾!上田綺世に現地メディアが賛辞「15分で十分だった。クールに決めた」「高価な日本人は長い間…」

現地時間3月17日に開催されたオランダリーグ第26節で、上田綺世を擁する2位のフェイエノールトは、ヘーレンフェーンと敵地で対戦。3-2で逆転勝利を収め、12月から続くリーグ戦の無敗を12試合に伸ばした。

値千金の決勝点を挙げたのが、上田だ。2-2で迎えた75分から出場すると、終了間際の88分にペナルティエリア手前でサイブ・ファン・オッテルからボールをかっさらい、冷静沈着なフィニッシュでネットを揺らしてみせた。

ここまでリーグ戦での先発がわずか1試合の25歳は、昨年9月の第4節ユトレヒト戦以来となる、今シーズン2点目となった。

アルネ・スロット監督は半年ぶりにゴールを奪った上田について「彼はかなり長い間、この問題に苦しんできた」「素晴らしい中心選手になると思う。チャンスを逃した時や、ドレッシングルームに入る時の態度を見れば、心から信頼に応えたいと思っている様子が分かる」と好意的に語るなか、現地メディアも絶賛だ。

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『AD』は「ファン・オッテルの大失態の後、アヤセ・ウエダが勝利に導く」と題した記事で、次のように報じた。

「スロット監督は『アヤセ・ウエダは練習ではあらゆるポジションから得点を決める』とよく言っていた。この高価な日本人は長い間、試合でそれを見せなかったが、ヘーレンフェーン戦では、3-2という結果をもたらした。

日曜日に与えられた時間は15分。それで十分だった。ファン・オッテルがミスを犯し、ウエダはいきなり(GK)ミッキー・ファンデルハルトと対峙すると、クールにゴールを決めた。日本の報道陣は立ち上がり、記者席で歓声を上げた。ウエダはついに敵陣ゴール前で冷静なプレーを見せた」

クラブ史上最高額の移籍金で加入し、背番号9を与えられながら、期待に応える数字を残せていない上田。今回の劇的弾を足掛かりに、シーズン終盤でゴール量産となるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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