近江高校が1-2でサヨナラ負け、延長十回タイブレークの末 選抜高校野球大会

近江-熊本国府 3回表近江2死二塁、岡本の右前適時打で、二走森島海が先制の生還を果たし喜ぶ(中央)=甲子園

 第96回選抜高校野球大会が18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した。開会式の後、1回戦3試合を行い、2年ぶり7度目の出場となった近江は延長十回タイブレークの末、1-2で熊本国府にサヨナラ負けした。

 近江は三回、2死から森島海が左中間二塁打で出塁し、続く岡本の右前打で1点を先制。しかし、直後に先発のエース西山が追い付かれた。西山は序盤、スライダーを軸に組み立てたが、四回以降は直球主体に切り替えて、的を絞らせなかった。六回途中で投球数は100球を超えながら、五~七回を三者凡退で切り抜けるなど尻上がりに調子を上げた。だが、十回1死満塁から、この日の169球目が暴投となり、三走にサヨナラの生還を許した。

 打線は相手を上回る8安打を放ったが、1-1の八回1死一、三塁から大石主将がスクイズを外され、その後森島佑とともに連続三振で勝ち越し機を逃した。無死一、二塁で始まった十回は先頭の森島海が送りバントを失敗し、続く1死一、二塁で岡本が遊ゴロ併殺に倒れた。九回までに5犠打を決めながら、終盤の勝負どころで二つのバントを失敗したことが響き、粘り強く投げた西山を援護できなかった。

タイブレークの延長10回裏熊本国府1死満塁、この日の169球目が暴投となり、サヨナラの生還を許す近江の西山

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